作品情報
フレデリカの初恋 MIRA文庫 [Kindle版]
- 2015/07/15
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あらすじ
自分の魅力に気づきもしない日陰の花に侯爵は目を留めた。 ヒストリカル・ロマンスの始祖が描く、魅惑のリージェンシー! 高貴な血筋と富、そして麗しい顔立ちを生まれ持ったアルヴァストーク侯爵は尊大で皮肉屋なことで知られている。最近も強欲な姉に、冴えない姪を社交界に披露する舞踏会を開くようにせがまれ、断ったところだ。何もかもに退屈していたとき、遠縁の“親戚”を名乗る客が訪れた。その若い女性――質素な身なりだが洗練された立ち居振る舞いのフレデリカは、美貌の妹の社交界デビューに力を貸してほしい、と勇敢にも頼んできた。侯爵は、その信じられないほど美しい妹を見るや助けを申し出た。思い浮かんだ妙案にほくそえみながら。 ■唯一無二の魅力を放つ作家、ジョージェット・ヘイヤーの新作をお届けします! ヒストリカル・ロマンスの原型を作ったと言われるヘイヤーは、数多くのロマンス小説家が影響を受けた作家でもあります。そんな彼女の作品の魅力の1つは、いきいきとした登場人物。今作では、妹と弟の世話に奔走するヒロイン、フレデリカと、『高慢と偏見』のミスター・ダーシー顔負けの素敵なヒーロー、アルヴァストーク侯爵が登場します。侯爵は誰からも好かれる清廉潔白な好青年タイプではなく、「皮肉屋」で「いやみたっぷり」なのですが、「ハンサム」で「憎らしいほど洗練され」、「優雅」。そんな彼がどうフレデリカに惹かれていくのか。読んでいるうちについついにやけてしまうこと、請け合いです。
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