作品情報
入れ替わった双子 (マグノリアロマンス)
- 2014/04/09
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レビュー
この本のレビュー
ザ・ヒストリカルロマンス作家と呼ばせていただきたいジョージェット・ヘイヤー様。 遂にマグノリアロマンスにも登場ですわ! これまで1年に1冊の刊行ペースだったので、 全作読み終わる前に自分が灰になってしまうかも・・・と悲痛な思いで待っておりました。 新しい作品が読めて、なんて嬉しいことでしょう! これは、双子の兄弟が入れ替わってアレコレのお話。 ヘイヤーの作品は、複雑なジグゾーパズルのピースが、最後にピタリとハマるような爽快感があります。 鷹揚な伯爵の兄イヴリンが、求婚者の晩餐会の直前に行方不明になり、 切れ者外交官・双子の弟キットがとりあえず身代わりになってドタバタ。と、コミカルな展開。 とにかく凄い存在感!なのが母親の伯爵未亡人アマベル。浪費家で世間知らずで、 まわりは振り回されてばかり。でも、天然なのかおバカさんなのかと思いきや、 最後はビックリの大活躍!この母親だけでも読む価値ありですわw 「あ~、面白かった!」と常に一気読みのジョージェット・ヘイヤー。 未読の方は、ぜひお手に取ってくださいませ。 ちなみに「愛の陰影」は一気読みしてすぐに、再読・再々読してしまった名作。 まさに、「ザ・ヒストリカル」の作家だと思いますの♪ (レディ・パブロッタム)レビューの詳細はこちら
あらすじ
伯爵家の息子キットは、久しぶりにロンドンの屋敷に戻ってきた。理由は、双子の兄のイヴリンが面倒に巻きこまれているといった胸騒ぎがしたからだ。案の定、屋敷に兄の姿はなく、母親からは十日も帰ってきていないと知らされる。明日、求婚相手であるクレシーの家で開かれる晩餐会に出席しなければならないということも聞かされ、もしイヴリンが時間までに戻らなければ、彼に成り済まして晩餐会に行くと約束させられてしまう。一日だけ兄のふりをしてクレシーの相手をすればいいと思っていたけれども、次第に泥沼にはまりこんで……。
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