作品情報
時の扉とシンデレラ (MIRA文庫)
- 2014/07/10
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あらすじ
時の馬車に運ばれ、現代のシンデレラは歴史絵巻に迷いこむ―― いたずらな神様がもたらした、1カ月かぎりの涙と奇蹟の恋。 恋に縁遠く、漠然と毎日を過ごす26歳のマギー。気分転換にと旅行に訪れたロンドンで、ある霧の夜、彼女はアンティーク風の不思議な馬車に行きあった。観光客向けのサービスだろうと、御者席の小柄な老紳士に誘われるがまま馬車に乗りこんだマギーだが、途中で衝撃に襲われ意識を失ってしまう。そして目覚めたとき、世界は様変わりしていた。豪奢な屋敷の中、妙なドレスを着せられていたのだ。現れたのは第7代リッジフィールド伯爵と名乗る、ハンサムだが厳めしい男性。混乱するマギーに彼は、ここは1818年英国だと告げ……。■目が覚めたらそこが19世紀だったら、どうしますか? 私だったらまず間違いなく正気を失ってしまうと思いますが(苦)、本作の主人公マギーはまさに、そんなタイムトラベルを経験してしまった現代女性。パソコンもテレビもなく、街を席巻するのはアンティークみたいな馬車と、コスプレかと見まがう服装の人々…! という世界に一人迷いこんだマギーはそこで、第7代リッジフィールド伯爵と名乗る、素敵な男性に出逢うのです。セクシーだけど頭でっかちの堅物伯爵と、常に前向きでユーモアを忘れないマギー。正反対の二人は惹かれあい恋に落ちるのですが、立ちはだかるのは“違う時代"という圧倒的な壁。果たしてこの、不思議で切ない恋の結末は? 夢とユーモアと涙がたっぷり詰まった、おすすめの歴史絵巻。著者の貴重な作家デビュー作です。
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