作品情報
天使のはつ恋 (MIRA文庫)
- 2014/03/12
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110
レビュー
この本のレビュー
前作「セイレーンの涙」から続く作品。 女流エロティカ作家 ノーラ・サザリンが中心人物でプロットは進行しますが、 今回は「作家」としてよりも「ミストレス」として大いに活躍するノーラ。 17歳の少年マイケルの「調教」が、司祭ソルンから課された大事なミッション。 前作を読んでいない方には不思議な言葉の展開ですね。 この作品はBDSMのエロティカ。 女流作家ノーラも司祭ソルンもN.Y.の地下コミュニティ・BDSM界の大物でもあるのです。 二人に加え、今回はその地下コミュニティの「仲間」達も大活躍 ! なので、エロティカ・性的倒錯な描写が盛り盛り。 読者は、読み進むにつれて自分自身を覗き込むことになります。 ジェンダーや宗教、あらゆる社会的規範のバイアスを試されます。 これもハードな作品ですし、特に「痛い」のが苦手な方には不向きかも。 ただ、今回は明らかなハッピーエンドがあり、それは誰もが想像するものではないかもしれませんが、 私も一緒に盛大な拍手!!!を贈りたいですわ。 ラストは文字通り次の「扉を開ける」ノーラ。 原題のTheAngelを皆様、探してくださいね。 【重要】エロティカ・BDSMに抵抗のある方は、スルーされることをお勧めいたします (by レディ・パブロッタム)レビューの詳細はこちら
あらすじ
ニューヨークの高級住宅街――その片隅に人知れず、上流階級の性的倒錯者が享楽に耽る秘密クラブがあった。ノーラの恋人ソルンは聖職者でありながらそこに王のように君臨し、ノーラは10代の頃から快楽を教え込まれてきた。だがある日、何者かの密告によりソルンの身辺が調べられることに。もしこれまでの所行が白日の下にさらされるなら、ソルンの身は破滅する。ノーラの心配をよそに、彼は不思議なことを命じてきた。それは、周囲から隔絶した豪奢な屋敷に身を隠し、ある17歳の無垢な少年を“調教"すること。天使のように美しいその少年は、己の歪んだ欲望を認められず、心を壊しかけていた――
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