作品情報
愛を知った侯爵 (ベルベット文庫)
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レビュー
この本のレビュー
★「表向きは品行方正で紳士の鑑だけど鬼畜で性根がひねくれた残念男子の奮闘記」 この作品、大好きです。どのくらいすきかというと、ヒーローのフェリックス君オカズにご飯3杯いけちゃうくらいは好きです。 そこまで美人ではなく、おっぱいも小さめな、つまりヒンヌーな地味な女子が、家庭の事情でどうしてもよい条件の結婚をしなければならず、あれやこれやと腹黒く研究と研磨と努力を重ねてようやく社交界デビュー!努力のかいあって評判の美女ということになるのですが彼女の前に現れた「大金持ちで紳士の中の紳士」な侯爵様にその努力を見抜かれてしまう。そして侯爵様も、彼女に、実は計算高くてひねくれてるやばい部分を見抜かれる。 外見はお互い取り繕っていても、二人にしか分からない暗黒面… 惹かれあいならも一線を越えず攻防戦を繰り広げるというやりとりがとても面白く、 ぐいぐい引き込まれます。ああ、これぞロマンス小説www お互い好きで好きで仕方ないんだけど、どこまで信用していいか疑心暗鬼なところとかヒロインが好きで好きでどうしようもないんだけど、やることが裏目にでて残念な結果にしかならない残念な侯爵様の愛情表現とか、ロマンス小説の醍醐味を存分に味わえるでしょう♪ シェリー・トマスという作家様は、既に日本でも何冊も紹介されてまして、ソフトバンク文庫の「誘惑の晩餐」、「もう一度恋をしたくて」、二見文庫の「灼けつく愛のめざめ」ライムブックスの「甘いヴェールの微笑みに」など、個性的で、かつ大人の魅力溢れるお話でしてファンも多いのでございます。作品によってはちょっとつづつながりがあるので、あわせて読まれても背景がわかって面白いかもです。 あと、実は本作は、ロレッタ・チェイス「悪の華にくちづけを」という作品からインスパイアされたらしいです。放蕩者が姉御肌のヒロインと攻防する話なのですがこちらもとっても面白いので是非オススメいたします♪ (管理人) ★またしてもシェリー・トマス、一筋縄では語れません Heroine :条件の良い結婚相手となにがなんでも結婚したい貧乏貧乳令嬢ルイーザ 残念Hero:「理想の紳士」とは名ばかりの、性格ねじまがり傲慢侯爵フェリックス 作者が、「悪の華にくちづけを byロレッタ・チェイス」からアイデアを得たという作品。「悪の華~」は大好きな作品のひとつ。で、これがシェリー・トマスにかかるとどうなるかというと・・・。「やっぱり!!!」なシェリー節満載。この作家、ものすごく読ませるのが上手いと思うのですが、なにぶんにも登場人物に癖がある。計算高かったり、まったくもって素直じゃなかったり。読者にも賛否両論あって当然!と思いつつ、何作も読み続けてしまうのは、登場人物がなんとなく憎めない人ばかりだからでしょうか。このヒーローは、完璧ダメダメ残念男子。外見は上手く取り繕っているのですが、とにかく女性の神経を逆撫ですることばかりやらかしては後でジタバタ。対するヒロインも清廉潔白とは言い難い策士ながら、「この胸は上げ底なの!」と自白しちゃったり。「あ~あ、なにやってんの二人共!」と、どうにも気になって最後まで見捨てられず。ラストはちょっと感動しましたわ♪ カバー写真のヒロインが何故か金髪なのは、片目をつぶってあげましょw (レディ・パブロッタム)レビューの詳細はこちら
あらすじ
ヴィクトリア朝イングランド。レンワース侯爵は、ロンドン社交界で“理想の紳士”と称されるも、愛を信じたことはなかった。一方、貧しいルイーザは姉妹を養うために条件のよい結婚を望み、念願の社交界デビューを果たす。侯爵はルイーザに強く惹かれるが、結婚する気はない。二人のゲームのような駆け引きは予想外の展開に!米ロマンス書評サイトなどで2013年の「ベスト・ロマンス」に選ばれた、圧倒的高評価の超話題作。
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