全世界で２５００万部突破した世界的大ベストセラー！

ざっくりいうと、第二次世界大戦後、スコットランドを旅行中に１８世紀にタイムスリップしてしまったヒロインのお話。ハイランダーであるヒーローと出会い、様々な困難を乗り越え愛を誓うという王道設定！
となると、よくあるパターンね、となるかもしれませんがあいやしばらく！単なるロマンス小説という枠組みをこえ関連作もあわせるとなんと２７巻！ 壮大な歴史ドラマなのでございます。

８月からはドラマも放映され、全世界で配信中！（日本ではHuluが配信してます）読むなら今でしょ！ というわけで、未読の方もファンの方もお楽しみください♪

その名前の由来は「ネス河の河口」という通り、ネス河を中心に発達したハイランドの都です。

ジェイミーの出身地でもあり(ラリー・ブロッホは架空の場所ですが、フレイザー・オブ・ラヴァットの勢力地など歴史的背景も含めて作者は near Inverness と設定している)、クレアが第二の新婚旅行でフランクと訪れた、全ての始まりの場所でもあります。 街の至るところに、古い建物や教会が現存する、とても素敵なところです。

この街を拠点にして訪れたいのは、クレアが過去の世界に飛ぶ事になるストーンサークル「クレイグ・ナデューン」を作者が考えた際のモデルとなった Clava Cairns です。

青銅器時代のストーンサークルと住居跡です。さっそくスタンディングストーンに抱き付きましたが、残念ながら私はジェイミーの元には飛べませんでした(笑)。

続いて、このストーンサークルから少し離れたところにある カローデン・バトルフィールド は『アウトランダー』シリーズ読者としては絶対にはずす事は出来ません。

1746年にこの平原で起こったカローデンの戦いは、この物語の前半の基軸となっているハイランド最大の悲劇です。

元々が山岳地での戦いに突出していたハイランダー達が戦うには、余りに不向きな、その平原の哀しいまでの何も無さを実際に見て呆然としました。

世界中から読者が訪れているのが分かるのが、いつも行った時にはフレイザー・クランの石のところには他のクランよりもお花が多くあることかな(笑)。

あと、インヴァネスを拠点ということでは ネス湖 ははずせませんね。

クレアと同じように「水中馬」を見たいわ♪と思われる方は、ネス湖クルーズがお勧め。

アーカート城は既に完全な形ではないといえ、当時の城の構造を垣間見る事が出来ます。
なお、この城は日本読者には『時の彼方の再会 Ⅰ』の表紙でもおなじみですね(笑)

エディンバラはユネスコ世界遺産にもなっているスコットランドの首都。
18世紀以降に作られたニュータウンと、それ以前の歴史的建造物が多く残るオールドタウンとの対比も素晴らしい美しい街です。

20年以上の時を経て、ジェイミーとクレアが再会した街で、恩赦を受けて帰郷したけどあれやこれや(笑)もあり、ひっそりとジェイミーが印刷屋を営んでいたのがここエディンバラ。

『時の彼方の再会 Ⅱ』表紙でおなじみエディンバラ城、カローデンの戦い前にコラムも訪れたホリールードハウス宮殿をはじめ、シリーズ関連場所は全てオールドタウンの真ん中を通っているロイヤルマイル沿いに集中しています。

ロイヤルマイルを歩きながら、「ここをジェイミーやファーガス、ヤング・イアンも歩いていたのね」と浸ってみるのはいかがでしょうか。例のお店のモデルのパブとか、密会場所である教会とかそこらにあるものだから、本当に一日歩いても飽きません(私だけかしら。笑)。

駆け足で紹介してみましたが、まだまだ関連場所はスコットランドじゅうにあります。
私もまだまだ訪れていない場所もある上、今回のドラマ化で「ドラマロケ地巡り」という新たなターゲットも加わりました(笑)。何度訪れてもまた戻りたくなる、そこにクレアを、ジェイミーを感じることが出来るから。『アウトランダー』の世界が、そこにあるから。それが私にとっての最大のスコットランドの魅力かもしれません。