作品情報
すみれ色の想いを秘めて (ライムブックス)
- 2012/06/01
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あらすじ
「いらっしゃいませ」名門貴族令嬢であるレディ・リディアは思わず、質屋の売り子になりすますことにした。 つい先日、突然の破産宣告を受けた彼女はこっそり下町の質屋を訪れていたのだ。 だが店主が留守のときに、ひとりの男性客――海軍を退役してロンドンに戻ったばかりのネッドが店に入ってきてしまった。 この場を取り繕って、すぐにでも立ち去らなければならない。 なのに、初対面のネッドは聡明で魅力にあふれ、なかなかそばを離れることができず……。 一方のネッドは、彼女が社交界の花形として知られるリディアであることに気づいていた。 美しいすみれ色の瞳は、肖像画で見て忘れようがなかった。 しかし、ふたりが知らないことがひとつだけ。 それは、ふたりとも資産家の結婚相手を探していること。 お互いに結ばれてはいけない相手とは知らず、運命はいたずらにふたりを……
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